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お人好しは何かと巻き込まれる

第22章 小さな呼び声

糸が襲い掛かりルシアリアは思わず
目をギュッと瞑ったが何も衝撃は来ない。

目を開けるとフォルトが炎の魔法で
森を燃やさない程度の威力で
糸を燃やしていた。

「くっ、くっそがぁー!」

糸では敵わないとわかりタランチュラ
自身がフォルトに襲い掛かる。

それも一瞬だった。

剣をいつ振ったのかもわからないまま
タランチュラは体がバラバラになっていた。

「なんなんだ、おまえはぁ!
こんなっ、こんなはずじゃないんだぁ。

俺の仲間はまだまだいるからなぁ。
只じゃ済ませねぇ」

バラバラになっても意識がしっかり
しており喚き散らす。

その近くに配下であろう小さめの
タランチュラがたくさん寄ってくる。

「おまえ達、俺を助けろ!」

これで逃げられると少しの希望が湧くが

たくさんのタランチュラ達は助ける
為に寄ってきたわけではなかった。

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