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お人好しは何かと巻き込まれる

第23章 蜘蛛の残党

「わかった!フォルトも気をつけて!」

ルシアリアが頷いたのを確かめると
ルシアリアと妖精達がいる所にさらに用心の為に
結界を張り、大樹から飛び降りて助けに行った。

ルシアリアがいる所からフォルトはすぐ
見えなくなったが異質なタランチュラにも
余裕で勝ったので手下の蜘蛛達に
負けることはないだろう。

フォルトを信じて待つのみだ。

ただジッと待ってるだけじゃ申し訳なくて
何か出来ないかと下を見る。

先程フォルトがやっつけたにも関わらず
またも蜘蛛が湧き出てきている。

「この蜘蛛の数は異常です!一旦引きましょう」

「しかし私達が引けば近隣の村に押し寄せる。
なんとしてもここで引き止めるのだ!」

大樹の下には先程とはまた別の騎士達が
いるようだ。

大量の蜘蛛相手に引けを取ることもなく
勇敢に立ち向かっている。

「なぜ急に暴れ出したんだ!」

「くっ、この狭い場所では…」

「少し広い場所まで後退する!」

何人かの騎士達は陣形を保ったまま蜘蛛を
引き連れて森の奥に消えていった。

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