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お人好しは何かと巻き込まれる

第4章 ヤキモチ

みんなが楽しんでいるところに入り込んで
来たのは若い男の冒険者3人だった。

村と村の間が遠く宿屋もあまりなく
夜に近づいてきたのでこの村に
宿屋を探しにきたのだろう。

冒険者は人々を困らせる魔物を討伐
してくれたり、困ってる問題を片付けて
くれる何でも屋のような存在で

通常なら歓迎されていただろうが
タイミングが悪かった。

冒険者ならフォルトが帰ってきてくれたし
祝宴をみんなで楽しんでる時であり
誰も相手をしようとしなかった。

「何々?みんなノリ悪いんじゃない?」

「冒険者様だよ?ほら、俺達にも何か
食べ物持ってきてよ」

好き勝手に言って他の人が座ってるのを
追い出し一つのテーブルを占拠する。

そこにルシアリアが通りかかった。

「ねぇねぇ君、かわいいね。お酒の相手
してくれない?」

「え?私?いえ、お断りします」

突然声を掛けられたが、頭の中がフォルトで
いっぱいだったルシアリアはすぐさま断る。

「はぁ?声掛けられて喜ぶところだろ?」

怒ってルシアリアの手を取ろうとしたところで
首筋がヒヤリとして動きを止めた。


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