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お人好しは何かと巻き込まれる

第24章 崖の下で

「君のおかげで命が助かったし
傷も治ったよ。ありがとう」

「はい……良かったです」

助かったなら崖に飛び込んだかいがあった
と嬉しくなって微笑む。

するとお尻の下に硬い物を感じる。

これはフォルトの膝の上に座ってた時に
感じた事のある感触である。

そういえばジークに抱えられたままだったと
いう事に思い至り慌てる。

「あの、その、あなたの膝に乗ったままで
すみませんでした。すぐ退きますから」

「すまない。生理現象だ。君の笑顔を
見てると自然に…」

「え…?あっ私…!」

毛布を取ると下は裸で、ジークも下着は
着てるが肌が密着しているという事に
今更ながらに気付き慌てる。

膝から降りて慌てるルシアリアにジークは
ルシアリアが身につけていたマントを
魔法で乾かしてあげていたので
肩から掛けてあげ自分も服を着た。

そこに慌ただしく足音が聞こえてきた。

二人して警戒しながら扉を見ると勢い良く
扉が開け放たれた。


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