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お人好しは何かと巻き込まれる

第24章 崖の下で

「ルア!」

汗だくになって駆け込んできたのは
フォルトだった。

「フォルト!」

「ルア!良かった!無事だった」

ルシアリアを力いっぱい抱き締める。

「ごめん。心配かけてごめんね」

抱き締め返し無事に会えた事を喜び合った。

「本当に心配したよ。崖から飛び降りたって
聞いた時は寿命が縮んだ。
無謀にも程があるよ!」

フォルトからの説教を甘んじて受ける。

「ペンダントが赤くなったから
早く駆けつけようと魔法に力が入って
森まで燃やしそうになったよ。

しばらくしたらペンダントの
色が元に戻ったから
とりあえずは大丈夫だとわかってたけど…」

ペンダントは危険な時や体から離れると
赤く光るように魔法が掛けられていたので
それを見ながらフォルトは全ての蜘蛛達を
殲滅してきたのだ。

「あ〜…そろそろ僕も会話に入れて
もらってもいいかな?」

二人の世界に入っていた中に遠慮がちに
ジークから声が掛けられた。


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