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お人好しは何かと巻き込まれる

第27章 王様との謁見

「褒章は称号と褒賞金しか
受け取らなかったが良かったのか?

土地や屋敷、地位も望むままに
もらえるというのに…」

与えたい褒賞を断られ少し不満のある王様。

「はい。土地や屋敷を頂いても管理
出来ませんし、地位を頂いても余計な
しがらみに縛られるだけなので
称号と褒賞金を頂けただけで光栄です」

「なんなら我が娘を嫁にやっても良いぞ?
息子の方もルシアリアを気に入っている
ようだし…」

その王様の言葉にルシアリアは慌てるが
フォルトは冷静に対処する。

「それは丁重にお断りさせて頂きます。

私はこのルシアリアと婚約を結び近いうちに
結婚しようと考えてます。

褒美をお考えなら2人の婚約を盛大に
発表し見守って頂けるだけで
充分でございます」

「そうかそうか!なら希望通り婚約を
公表し見守るとしよう。…ゴホッゴホッ」

王様は豪快に笑おうとして咳き込んだ。


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