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お人好しは何かと巻き込まれる

第27章 王様との謁見

ルシアリアも心配で見守っていると王様の
胸辺りに黒いモヤが見えた。

ドス黒くて嫌な感じがするモヤが王様の
胸から出ているようだ。

「王様…御無礼を承知で尋ねますが…
胸を患ってますか?」

「ゲホッ…ん゙ん゙っ…あぁ…国民には
公表してないが…肺を少しな…」

今までこんなモヤを見た事はなかった。

でも見えるという事はもしかして…

なぜだかわからなかったが治せるような
気がして王様にお願いしてみる。

「王様…治せるかわからないですが
治癒魔法…掛けさせてもらえませんか?」

「治癒魔法じゃこの肺の病は治せんよ。

いろんな治癒士にやってもらったが…
やはり病気はな…」

「どうか私にもチャンスをください!」

諦めて悲しい顔の王様に無礼と
わかりながらも懇願する。

その必死な様子に王様も折れる。

「治癒士の使命のようなものか?まぁ
やるだけやってみよ」

「はい!ありがとうございます!」

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