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お人好しは何かと巻き込まれる

第27章 王様との謁見

わがままを言って治療させてもらうので
気合いを入れて王様の胸に手をかざす。

みんな静かに見守ってくれている。

温かい光が王様の胸を中心に灯る。
すると胸にあった黒いモヤが消えていった。

ルシアリアにとっては、いつもの治療と
変わらなかったが光が消えると王様の
様子が変わった。

「なぜだ?息が…しやすい…」

信じられないというように胸の辺りを
擦っている。

「王様?えっと…どうだったでしょうか?」

「信じられん!今までの胸の痛みや重みが
嘘のように消えた!医師を呼べ!」

直ぐ様近くに待機していた医師を呼び
魔法で体の状態を見てもらうと

全くの健康状態になっている事に
医師も驚いていた。

病気を治せた事に改めて喜ぶ。

「良かったぁ。これってもしかして…
エカテリーナ様の加護のおかげ…かな?」

エカテリーナからの加護の内容を聞いて
なかったが新しく出来るようになったので
そうに違いないと確信を持つ。


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