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お人好しは何かと巻き込まれる

第28章 隠し部屋

「場所を特定できる魔法も消したし、あの
ネックレスも何かの魔法が掛かってる
ようだったから置いてきたよ」

胸元を見るといつも身につけていた
ペンダントがなくなっていて不安が
一気に押し寄せる。

「どうしてここに…」

「それはね…僕の玩具になってもらう為さ。
毎日毎日国の為にって政務ばかりで
うんざりでね。気晴らしも必要なんだ」

「気晴らし?」

「そう僕の楽しみは女性を甚振る事。
あぁ…そんな恐い顔しなくても大丈夫。
痛い事はしないよ。快楽に溺れさせて
あげるからね」

ルシアリアの頬を撫でとても上機嫌な
顔をしている。

ルシアリアは恐くて声が出ない。

「僕の気晴らしの為にね、僕の事が好きだって
言う女の子達を可愛がってあげて
いたんだけど…すぐ壊れちゃうんだよね。

最初は僕の事好きって言って寄ってくるのに
遊んであげるとすぐ音を上げる。

…まぁ、その変わっていく様を見ていくのも
とっても楽しいんだけどね」


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