お人好しは何かと巻き込まれる
第28章 隠し部屋
「お漏らしされて汚されても嫌だからね。
水魔法で自分で綺麗にするんだよ。
そうそう生活魔法程度の強さじゃ
その革のベルトも鎖も切れないから
無駄な事はしないようにね」
そう言い残しルークビルクは隠し部屋から
出て行った。
逃げる事も叶わずどうする事もできなくて…
だが、ルークビルクがいなくなった事に
安心すると力尽きて気絶するように眠りについた。
下肢に何か触れた気がしてパッと目が覚める。
手足が鎖に繋がれてる事を忘れて
ガシャンと音を立てる。
「あれ?起きちゃった?おはよう。
朝だよ。…君の護衛は優秀だね。
君を攫った後すぐに気付いて
城中大騒動だったよ。この部屋から
戻ったら夜中なのに城中みんな駆け回ってたよ。
聖女様は愛されてるね」
(フォルト…)
フォルトの事を思うと涙が出てくる。
きっと今頃とても心配してるだろう。
「残念ながらここは見つからないよ。
奥まった所にあるし僕の呪文がなければ
開けることもできないからね」
絶望を感じて唇を噛みしめる。
水魔法で自分で綺麗にするんだよ。
そうそう生活魔法程度の強さじゃ
その革のベルトも鎖も切れないから
無駄な事はしないようにね」
そう言い残しルークビルクは隠し部屋から
出て行った。
逃げる事も叶わずどうする事もできなくて…
だが、ルークビルクがいなくなった事に
安心すると力尽きて気絶するように眠りについた。
下肢に何か触れた気がしてパッと目が覚める。
手足が鎖に繋がれてる事を忘れて
ガシャンと音を立てる。
「あれ?起きちゃった?おはよう。
朝だよ。…君の護衛は優秀だね。
君を攫った後すぐに気付いて
城中大騒動だったよ。この部屋から
戻ったら夜中なのに城中みんな駆け回ってたよ。
聖女様は愛されてるね」
(フォルト…)
フォルトの事を思うと涙が出てくる。
きっと今頃とても心配してるだろう。
「残念ながらここは見つからないよ。
奥まった所にあるし僕の呪文がなければ
開けることもできないからね」
絶望を感じて唇を噛みしめる。