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お人好しは何かと巻き込まれる

第30章 癒しの時間

「取れた!こんな物でルアを
弄ぶなんて…!…えっ?わっ動いた!」

怒りが滲み玩具を力いっぱい握りしめたら
魔力が漏れたようで玩具が振動し始めた。

「え!これ動くのか?…なんて物をルアに…」

「お願い!もう玩具でイキたくない。
フォルトをちょうだい!」

身体が疼いて仕方なくフォルトに縋り付く。

「ルア…あぁ、今鎮めてやるからな」

頬に手を当て口づけする。

全てを上書きするように身体を優しく
撫でていく。

「あっ んっ ……フォルト…っ」

媚薬のせいで早くフォルトが欲しくて堪らない。

切ない声に答えてベッドに押し倒して
上から腕の中に閉じ込める。

「ルアがこの腕の中にいてくれるだけで幸せだ」

「フォルト…うん……うん。私も!
フォルトがいてくれるだけで幸せ!」

腕を伸ばしフォルトに口づける。

そして欲しかった場所に欲しい物が
与えられルシアリアの全身を満たした。

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