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お人好しは何かと巻き込まれる

第31章 悪夢

荒い呼吸を整え涙と汗を拭く。

恐かったのに夢の内容は思い出せない。
その後も眠気はなかなか訪れず朝方に
少し眠れた程度だった。


その一時の眠りでも恐い夢を見る。

恐ろしい盗賊がたくさん出てきて輪姦
されるのだ。

泣き叫んでも止められる事のない凌辱。

果てしなく官能を与えられ限界と
共に目覚める。

ほとんど眠れず朝を迎える。

「ルシアリア様大丈夫ですか?」

朝起こしに来たミリーが顔色の悪い
ルシアリアを心配して朝の準備を手伝い
ながら温かいお茶を入れてくれる。

お茶を飲むと少し落ち着き元気が
出てきたように思える。

「大丈夫。今日もありがとう」

心配させまいと笑顔を返し着替えて
フォルトの部屋に行く。

「おはようルア…また恐い夢を見たのか?」

「フォルトおはよう。…うん。でも
ご飯食べたら元気出るよ。早く食べに行こう」

一番心配を掛けたくなくて元気に振る舞うが
フォルトにはやっぱりバレてしまってるようだ。

ルシアリアの気持ちを汲み取ってただ
優しく抱き締めてくれる。


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