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お人好しは何かと巻き込まれる

第34章 魔王城へようこそ

傷が治って喜ぶギーニにシェーラが一喝入れる。

「う…すまなかった。反省してる」

怒るシェーラにまたも縮こまるギーニ。

「魔王様も、嫌がらせ程度に済ませてれば
こんなに魔王城が壊れる事なかったんですよ!
どうするんですか、これ!」

「戦い中はそんなの考える余裕もなく…儂の
魔法でちょちょいと直す…と言いたいが…
魔力切れだ。回復するまで待て」

怒られてタジタジな魔王の元へルシアリアが来て
もう一度手をかざす。

優しい光が灯り魔王の魔力まで回復した。

「おぉ!この能力は本当に素晴らしいな!
感謝する!」

「ルシアリア様、ありがとうございます」

ミミリーシャがルシアリアに抱きつきフォルトを
ムッとさせる。

「うん!じゃあ、みんなで協力して魔王城を
直してから王都に帰ろう!」

ルシアリアの提案でその場にいた全員で修復と
片付けが始まった。

王国騎士団と魔王城とその付近に住む魔物達が
手を取り合い修復に取り掛かる。

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