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お人好しは何かと巻き込まれる

第6章 ヴァンパイアの気まぐれ

「フォルト、私、人の為に
動ける人ってすごいと思うの!

S級クエストなんて受注できる人は
ほんの一握りだよね?
フォルトはすごいなぁ!」

ちょっとわざとすきだだろうかと
思ったがフォルトは機嫌を良くして
パッと笑顔になる。

「ルアがそう言うなら仕方ないな
ルアの仕事の邪魔もできないし。

ノース町からの依頼なら2、3日で
帰ってこれると思う。
俺も頑張ってくるね」

「フォルトも怪我しないようにね!」

ちゅとルシアリアの額にキスを
落としてフォルトは
教会を出ていった。

自分で仕事に赴かせたもののやっぱり
いなくなると寂しい気持ちになるが、
今までと変わらないのだ。
気持ちを切り替え仕事に集中する。

その後はいつもの業務に移り、怪我を
している人の経過を看たり、孤児で
教会に匿われている子供達の相手をする。


フォルトが出て行って半日経った頃
勢いよく教会の扉を開けて入ってきた
人物がいた。

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