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お人好しは何かと巻き込まれる

第37章 始まりの夜

「フォルトが一緒にいてくれたから
頑張ってこれたよ。本当にありがとう」

唇に口づけし、抱き締める。
口づけはだんだんと深くなる。

「お礼なら、ちょこちょこ貰えてる」

「お礼?何かしたっけ?」

フォルトの顔が下に降りて胸の頂きを口に含む。

「きゃっ! んっ…」

「お礼はルア自身。これが俺に
とって一番のご褒美だから」

優しく胸を包むように愛撫しながら
口の中で胸の頂きを転がし刺激を与えていく。

「あっ んっ」

熱くぬめる感触が緩急をつけて襲い
かかってくる。うなじの辺りから愉悦が
広がり腰の奥底がジクジクと疼いてくる。

熱に浮かされたようなフォルトの仕草から
長い事この時を待ち望んでいた感動が
まっすぐに伝わってくる。

「これからはいっぱい抱ける」

上目遣いでルシアリアの瞳を捉えて
微笑むフォルト。

「いっぱい…?」

「そう。旅に支障をきたしちゃ悪いと
思って今まで我慢してきたから…」

ルシアリアだってこの日がくるのを
待ち望んでいたのだ。

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