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お人好しは何かと巻き込まれる

第6章 ヴァンパイアの気まぐれ

村に帰ってきたのは夜が明けてからだった。
もっと早く移動出来ただろうにルシアリアの
体調を気遣ってくれたようだ。

教会の人達が心配してるだろうと思い
家に帰る前に教会に寄る。

「ルシアリア!無事だったか!」

「良かった!無事に帰ってきてくれて」

まだ朝早い時間だったが教会には
早く起きて活動している神父や
同僚達がいた。

それにこの事件の発端となったライラも
ルシアリアの帰りを待っていた。

「ごめんなさい!私、他の人を
巻き込むつもりじゃなかったのに…

私の代わりに連れて行かれてちゃって…
本当にごめんなさい!」

ルシアリアの無事を確認するとわんわん泣いて
抱きついてきた。

「大丈夫だよ。ライラさんも恐かったよね。
もう大丈夫!ヴァンパイアは
フォルトがやっつけてくれたから!」

「フォルト…さん。あ、ありがとう
ございます!……はっ!」

ルシアリアの後ろにいたフォルトを
見て一瞬ぽーっとなったが、本題を
思い出しルシアリアに向き合う。

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