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お人好しは何かと巻き込まれる

第7章 上書き

「フォルト!やっ、待って」

止めようとするが、フォルトの手は
止まらず優しく背中から洗ってくれる。

「ヴァンパイアに触られたところ、
俺が綺麗にしてあげるから」

「う……ご心配、おかけしました」

「本当だよ。スライムの次はヴァンパイアに
襲われるってどういうこと?」

怒りながらも体を洗ってくれる手はとても優しい。

首筋や胸、お尻などを触られると声が
出そうになるのを必死に堪える。

「ルア?声、我慢してる?」

「んっ そんな事…」

「大丈夫。結界張ったから声は外に漏れないよ」

「なんていう高等魔法の無駄遣い!」

結界をこんな使い方するなんて聞いたことない。

ましてや結界を張れる人自体が貴重である。

「こんな時こそだろ?」

胸を大きく優しく撫で回す。

すべすべの肌が石鹸によってより滑らかに撫でられる。

「ヴァンパイアにどこを触られた?」

「……」

恥ずかしくて答えられないルシアリア。

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