お人好しは何かと巻き込まれる
第7章 上書き
フォルトの腕に包まれてとても幸せな
夢を見ていた。
フォルトと一緒に仲良く暮らしている
いつかそうなったらと願う未来の夢だ。
なのに途中から落とし穴に落とされたように
辺りが暗くなって身動きが
取れなくなってしまう。
自分の手足を見るとスライムが絡みつき
また服の中に侵入しようと這い上がってくる。
背後にはヴァンパイアが覆いかぶさって
首筋にキバを突き刺してくる。
「いやぁぁぁぁぁ!」
ガバっと起きるとフォルトの部屋の
ベッドの中だった。
まだ昼過ぎくらいで外は明るい。
嫌な冷や汗が流れ落ちる。
「ルア?どうした?大丈夫?」
「はぁはぁ…夢…か。恐い夢……見ちゃった」
起こしてた体を引き寄せられフォルトの上に寝転ぶ。
ぎゅうっと頭から包み込むように抱き締めてくれる。
それだけでホッと強張っていた体から力が抜ける。
「どんな夢…?」
「えと……忘れちゃった。でも…すごく、恐かった」
「そうか……大丈夫だよ。俺が守るから」
「…うん。ありがとう」
夢を見ていた。
フォルトと一緒に仲良く暮らしている
いつかそうなったらと願う未来の夢だ。
なのに途中から落とし穴に落とされたように
辺りが暗くなって身動きが
取れなくなってしまう。
自分の手足を見るとスライムが絡みつき
また服の中に侵入しようと這い上がってくる。
背後にはヴァンパイアが覆いかぶさって
首筋にキバを突き刺してくる。
「いやぁぁぁぁぁ!」
ガバっと起きるとフォルトの部屋の
ベッドの中だった。
まだ昼過ぎくらいで外は明るい。
嫌な冷や汗が流れ落ちる。
「ルア?どうした?大丈夫?」
「はぁはぁ…夢…か。恐い夢……見ちゃった」
起こしてた体を引き寄せられフォルトの上に寝転ぶ。
ぎゅうっと頭から包み込むように抱き締めてくれる。
それだけでホッと強張っていた体から力が抜ける。
「どんな夢…?」
「えと……忘れちゃった。でも…すごく、恐かった」
「そうか……大丈夫だよ。俺が守るから」
「…うん。ありがとう」