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お人好しは何かと巻き込まれる

第8章 人狼族との出会い

「レクトの気持ちもわかる。
でも俺は人間にもいい奴がいるのを知っている。

……そうだ!

俺と一緒に村に行って人間の様子を
見に行ってみよう!」

「はっ、バカかよ!誰が行くか!」

「知らないから恐いんだろ?」

「恐いわけないだろ!力は俺達
のが強いってわかってるだろ!」

「そうだな。わかった。一緒に行ってみような」

「なんでそうなるんだよ!
って聞けよ!俺は行かねえよ!」

文句を言う弟を引きずりリヒターは
近くにある村を目指した。

リヒターはちょくちょく村に行っていたが
レクトは人狼族の集落から魔族領の方しか
あまり知らない。

これを機にレクトに人間を知って
もらおうと意気揚々と人間の村に入る。

レクトは人間が多くてビクビクと挙動不審である。

「堂々としてればバレる事はねぇんだよ。
シャキッとしろぉ」

背中をバンと叩き先に進むリヒター。

人間を知るのに一番いいのは美味い
飯に限ると思いリヒターはある店を目指した。

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