お人好しは何かと巻き込まれる
第8章 人狼族との出会い
「言い合いの末、手の早いあいつに殴られた。
そしてその先にあんたがいて世話になったんだ。
…巻き込んで悪かったな」
リヒターとは、先程会ったばかりだが
人を引き付ける素質を持っていると思えた。
人間の自分ともしっかり向き合ってくれて
今は狼の耳もなく普通の人と見た目は全く変わらない。
仲良くなるのはそう難しいとは思わなかった。
「いいえ。…頭首になれるといいですね
和平も…できるといいと思います!」
朗らかに笑うルシアリアの手を
ガシッとリヒターが握る。
「協力すると思って俺の嫁になってくれ!
いや、それがなくてもあんたに惚れた!
俺の嫁になってくれ!
人間との和平を考えてる今、あんたとの
出会いは偶然じゃない!」
「えっ、本気だったんですか?
いやいやいや…」
「また兄貴の突っ走りが始まった。
こうなると止められないんだよな…」
ルシアリアが戸惑っているとレクトが
げんなりと諦めた顔をしている。
「俺は本気だ!やっぱり人狼族は恐いか?」
「いえ、恐くはないですけど私には…」
「もっと人狼族の事知ってもらえたら
いいよな!今から俺達の集落に連れて行ってやる!」
「えっ?いや、待っ…きゃあぁぁ」
軽々と肩に担がれルシアリアは
暗くなる町の外に向かって連れて行かれたのだった。
そしてその先にあんたがいて世話になったんだ。
…巻き込んで悪かったな」
リヒターとは、先程会ったばかりだが
人を引き付ける素質を持っていると思えた。
人間の自分ともしっかり向き合ってくれて
今は狼の耳もなく普通の人と見た目は全く変わらない。
仲良くなるのはそう難しいとは思わなかった。
「いいえ。…頭首になれるといいですね
和平も…できるといいと思います!」
朗らかに笑うルシアリアの手を
ガシッとリヒターが握る。
「協力すると思って俺の嫁になってくれ!
いや、それがなくてもあんたに惚れた!
俺の嫁になってくれ!
人間との和平を考えてる今、あんたとの
出会いは偶然じゃない!」
「えっ、本気だったんですか?
いやいやいや…」
「また兄貴の突っ走りが始まった。
こうなると止められないんだよな…」
ルシアリアが戸惑っているとレクトが
げんなりと諦めた顔をしている。
「俺は本気だ!やっぱり人狼族は恐いか?」
「いえ、恐くはないですけど私には…」
「もっと人狼族の事知ってもらえたら
いいよな!今から俺達の集落に連れて行ってやる!」
「えっ?いや、待っ…きゃあぁぁ」
軽々と肩に担がれルシアリアは
暗くなる町の外に向かって連れて行かれたのだった。