はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第7章 『静と言う名の女とオムライス』
ウォーターサーバーから水を汲んで、
皿の前にスプーンを置いて
すぐにオムライスが食べられる状態にして
パソコンに向かって居る真奈美に声を掛ける。
もそもそと…真奈美が…パソコンの前から、
応接セットの方へ移動して来て。
ソファの上に小さく足を折りたたんで、
体操座りをする様にして座ると。
オムライスの皿をその手に持って、
じっと…真奈美が
皿の上のオムライスを眺めている。
「うさちゃんの…オムライス…、可愛い…」
『真奈美ちゃん専用の、うさぎオムライスね?』
「真奈美…、専用…」
『そ、真奈美ちゃん専用ね。冷めない内にどーぞ』
もぐもぐと…、それ以上何も言わずに
無言のままで真奈美が
オムライスを食べ進めて行くのを
仁は何も同じ様に何も言わずに、
静かに見つめていた。
『どう?仁さんのオムライス、美味しい?』
もぐもぐと…オムライスを
半分ほど真奈美が食べ進めて。
「うん。美味しい…」
そう…、ボソッと…独り言のように、
真奈美が小さな声でつぶやいたのが聞こえて。
『そうでしょ?仁さんの
オムライス…美味しいでしょ?
だって…萌花も…仁くんのオムライスが
世界で一番美味しいって…、
いつも萌花が…言ってたから』
仁の口からその名前が出て…、
真奈美の表情が変わった。
皿の前にスプーンを置いて
すぐにオムライスが食べられる状態にして
パソコンに向かって居る真奈美に声を掛ける。
もそもそと…真奈美が…パソコンの前から、
応接セットの方へ移動して来て。
ソファの上に小さく足を折りたたんで、
体操座りをする様にして座ると。
オムライスの皿をその手に持って、
じっと…真奈美が
皿の上のオムライスを眺めている。
「うさちゃんの…オムライス…、可愛い…」
『真奈美ちゃん専用の、うさぎオムライスね?』
「真奈美…、専用…」
『そ、真奈美ちゃん専用ね。冷めない内にどーぞ』
もぐもぐと…、それ以上何も言わずに
無言のままで真奈美が
オムライスを食べ進めて行くのを
仁は何も同じ様に何も言わずに、
静かに見つめていた。
『どう?仁さんのオムライス、美味しい?』
もぐもぐと…オムライスを
半分ほど真奈美が食べ進めて。
「うん。美味しい…」
そう…、ボソッと…独り言のように、
真奈美が小さな声でつぶやいたのが聞こえて。
『そうでしょ?仁さんの
オムライス…美味しいでしょ?
だって…萌花も…仁くんのオムライスが
世界で一番美味しいって…、
いつも萌花が…言ってたから』
仁の口からその名前が出て…、
真奈美の表情が変わった。