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「じゃあ…仁さんは、
ビリフレってあるのは…知ってますか？」


真奈美が仁に…そう問いかけて来て

”ビリフレ”と言う言葉には…憶えがなくて。

偶々観たそのテレビには…

真奈美ちゃんの言う、

ビリフレは無かったな。

フレはフレンドのフレだけど…。

ビリは…何ビリなんだろう…か？

それも…一緒にお風呂に入って

満点の星空を眺めている

今のタイミングで

切り出して来る様なもの…何だろうか…？

知らないと仁が首を振ると。

「ビリフレって言うのは…、
所謂…、リハビリフレンドです。
失恋の傷を…癒してくれるお友達ですよ…」

『え？それは…デートとかするんでしょ？
じゃあ、普通に彼女って言うか、
付き合ってるんじゃないの…？』

「あくまでもお友達ですから、
一緒にデートには行くけど…
キスとかもしませんよ。
LINEでやり取りしたり、
その友人以上恋人未満……
みたいな感じなんですって。
まぁ、後は…
カモフレって言うのもありますが」

『それは、何となく分かるよ、
恋人みたいに振舞うんでしょ？
カモフラージュフレンドって事でしょ』

「その…真奈美が、
なってあげても…良いですよ…？」