テキストサイズ

いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る

第7章 藍影と禿


藍影「あぁ…本当だ!!俺は嘘は付かねぇ…
それから…悪かったな…
お前の竹刀を粉々にして…
だが…あんなボロい竹刀じゃ…
大切な人を護れねぇぜ!!」

武「えっ…?」

藍影は武の言葉には答えず…

藍影「それより…
その竹筒には何が入ってるんだ…」

藍影は幼女に声をかけた…

文「これは…
筆と墨と和紙が入っております…」

藍影「そうか…貸してみろ…」

文「えっ…!?壊さないで下さいね…」

藍影「壊さねぇよ…
かなり大事に使ってるんだな…
お前、字の読み書き出来るのか?」

文「えっ?あっ…はい…」

藍影「そうか…
じゃあ新しくて上等なのを買ってやる…」

文「えっ…良いんですか?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ