いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る
第7章 藍影と禿
藍影「あぁ…良いぞ…
俺の言う事を聞けば悪いようにはしねぇ…」
文「ありがとうございますっ!!」
藍影は、もうひとりの幼女にも声を掛けた…
藍影「その本は…何だ?」
薬「…えっ…?医学書です…」
藍影「見ても良いか?」
薬「破かないで下さいね…」
藍影「……だから、破かねぇよっ!!
つーか読んでも専門用語は分からんっ!!」
薬「でしょうね…知識がなければ理解
出来ないでしょうから…」
藍影「お前は、どんな病でも治せるのか?」
薬「治せるかどうかは症状を診ないと…
あと薬草と道具と
色んな医学書が必要になります…
後は…治せるのか?と聞きましたが…
病の進行を遅らせたりするのは出来ます…
それから本人が
生きようとする気力も必要ですね」