いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る
第7章 藍影と禿
藍影「はぁ?嬉しくねぇよっ!!
さっさと食ったら紅ん所へ挨拶に
行って来いっ!!」
頼「あれ?
紅って言うのは紅掛様の事ですか?」
藍影「お前らは…紅様と呼べっ!!
俺の事は藍様で良い…」
武「何だよ…名前ぐらいで…」
藍影「お前…それ以上、生意気な口を効くと竹刀と木刀を買ってやらねぇぞ」
武「……………」
俺だって…"紅掛"って呼んでねぇんだ…
名前ぐらい…って…
…これからは…呼べなくなる…
アイツの名を口に出せば…
俺の中の歯車が…外れてしまいそうで…
藍影「なぁ……
お前は紅の様子を診て上げてくれ…」
薬「えっ…?おいらがですか?
紅様は、どこか具合が悪いのでしょうか?」
藍影「分からねぇ…
だから、お前に頼んでんだよ…」