いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る
第8章 紅掛と禿
案の定…悪い予感は当たってしまった…
楼主から…水揚げが決まった…と…
客は主に好色男…
客は…おいらを抱きたい……と…
上等な装飾品に着物…こんなの要らない…
正直、部屋を出たくなかった…
藍に…貴方様に逢いたい…
そう想うと同時に…
"失礼します…"と幼き声が…
紅掛「だぁれ?入って、どうぞ…」
四人の禿達だった…
紅掛「おや…これまた可愛いのが四人も…」
武「茶と菓子を貰いに来たっ!!」
紅掛「ふふっ…食べ過ぎは良くないよ…
口の周りに付いてるよ…
証拠は残さないようにね…
菓子よりも飯粒の方が腹持ちが良いんだよ…
それよりも…
君達の名を教えて欲しいな…」