いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る
第12章 二人だけの刻…
藍「アイツらに…ガキ共に…
つげ櫛と組紐を渡しただろ…?
俺達の事を子孫に…
語り継いでくれるはずだよ…」
紅「でも…生まれ変わって…
語り継いだとしても…
藍は、おいらの事を見つけ出せる?」
藍「見つけられるよ…
どんなに姿、形が変わっても…
探し出して見せるよ…
俺は、そう信じてる…それに…」
紅「それに…?」
藍「紅は…どんくさくて、
泣き虫だから…すぐに見つけるよ…
だから…紅は、そのままで居てくれ…」
紅「うん…そのままで居るから…
探し出して…今世だけじゃ…
愛され足りないから…
来世でも愛して欲しい…」
藍「…もう少し欲張っても良い?
俺は…来世だけでも愛せ足りないから
紅を愛したいし…愛されたい…」
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