テキストサイズ

いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る

第14章 時は流れ…【朔夜】【紅】


20XX年…

【紅】
《ほらっ…起きて…》

朔夜「誰だよっ…うるせぇ…」

紅《ねぇ…藍…起きてよぉ…》

朔夜「俺は"藍"じゃねぇよっ…
眠いんだよっ!!話し掛けんなっ!!」

俺は耳を塞いだ…

だけど…

紅《藍…じゃないの…?
おいら…しょんぼりしちゃうな…》

しょんぼり、って何だよっ!!

紅《じゃあ…貴方の名は何て
言うんだい?》

朔夜「人に名前を聞く時は、
お前から名乗れやっ!!」

紅《お前って言わないでよぉ…
おいらの名は"紅"だよ》

朔夜「あっそう…知らない名前…
じゃあ…おやすみ…」

紅《ちょっ、もう、お昼だよっ!!
おいら達に似て朝が弱いんだねぇ…》

何で耳を塞いでんのに聞こえるんだっ!?
それに…おいら…って…いつの時代だよ…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ