いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る
第15章 時は流れ…【朱花】【藍】
藍《早く起きろよ…もう昼だぞ…》
朱花「今日は休みだから良いのぉ」
藍《起きるまで話し掛けてやるからな》
朱花「じゃあ起きたら話し掛けない?」
藍《あぁ…話し掛けないから…
兎に角、起きてくれ…》
しょうがないなぁ…
僕は寝惚けていて…
ドンっ!!…と、お尻に激痛が…
気付いたら…
僕はベッドから落ちていた…
朱花「痛ぁい…ぐすん…」
藍《どんくせぇなぁ…そんで泣き虫…》
朱花「煩いなぁ…起きたら
話し掛けないんじゃなかったの?」
嘘つき…
藍《誰が嘘つきだ…》
あれ?
もしかして僕の心の声…聞こえてる…?
藍《……聞こえてねぇよ…》
聞こえてるじゃん…やっぱり嘘つき…