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いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る

第15章 時は流れ…【朱花】【藍】


 藍から…大切な人に逢に行くんだから
と言われ…シャワーを浴び…
最近、着ていない制服に身を包んだ…
藍色のカラコンにピアス…
藍から…ビックリされたけど…

 取り敢えず身支度終了…
と、思いきや…

 今度は小さな桐箱の中に藍色の
つげ櫛と組紐が入ってるから
それを持っていけ…と言われ…
何とか探した…

 藍からは"汚ねぇ部屋だなぁ"と
言われたけど…嫌な感じはしなかった…

 それから、ややこしい話になるけど…
藍に似た人を探せば良いみたい…
大切な人には優しく…八重歯がある人…

そんな人…僕の前にも現れたら良いなぁ

 取り敢えず…藍と紅が幸せに
なってくれれば僕も幸せな気持ちになる

 いつの間にか…藍も無言状態…
僕は気にせず…学校へ向かう事にした…

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