いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る
第16章 想いを馳せる…紅と藍…
朱花「うん…何で分かったの…?」
朔夜「ん?…なんとなく…」
屋上に辿り着くまでの間…
朔夜と朱花は無言状態…
朔夜「………………」
(それにしても…コイツ…軽いなぁ…
ちゃんと飯食ってるのか?)
朱花「………………」
(この人…優しいなぁ…)
朔夜は背中に温もりを感じ…
朱花は温かい背中に安心する…
何処か…懐かしい…
あっという間に…屋上に着いた…
屋上からの景色は空を見上げると
薄雲に…山がそびえ…
海はキラキラと光輝いて…
火照った身体に涼しい風が気持ちいい…
朔夜「絶景の景色だ…」
朱花「本当だぁ!!風が気持ちいいね…」
朔夜「あっ…そろそろ…降ろしても
良いかな…?」
朱花「あっ…ごめんなさい…
ありがとうございます…」