いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る
第17章 希望…朔夜と朱花…
屋上に取り残された
朔夜と朱花は…少し気まずい雰囲気に…
だけど…
朔夜「…夢じゃない…よな…?」
朱花「…多分…」
朔夜「ははっ…何だよ…
自信なさげだな…」
朱花「…ごめんなさい…」
朔夜「別に…謝る事ないじゃん…
それより…アンタの名前…
…朱花って言うんだな…宜しく…」
朱花「えっ…はい…
宜しく、お願いします…
えーっと…朔夜…さん…」
朔夜「…朔夜…で良いよ…
俺達…同い年じゃない?
…ネームプレートの色が同じだから…
高2だろ?だから敬語はナシって事で」
朱花「うん…宜しく…」
朔夜「それより…俺…朱花の事…
初めて見たな…あっ…ごめん…
俺…事情が合って学校には、
あんまり来ないんだよね…」