いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る
第19章 数ヵ月後…
紅掛「ふふっ…図星かな…?」
朱花「紅掛様…」
紅掛「朱花ちゃんは、おいらに似て
すぐ、しょんぼりしちゃうねぇ…」
朱花「えっ…?僕…しょんぼりなんか
していませんよっ!!」
紅掛「ふぅん…おいらに言い返す事も
出来るようになって偉い、偉いっ!!」
朱花「あっ…ごめんなさいっ!!
そういうつもりで言ったわけでは…っ
あっ…そうだっ!!
紅掛様に…お渡ししたい物が…」
紅掛「なんだい?」
朱花「あの…これを…
あっ、今は開けないでくださいねっ!!
そ、それでは失礼しますっ!!」
僕は部屋を出て行こうとドアノブへ
手を伸ばそうとしたら…
痛っ…!!
誰かに打つかって…しりもち…
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