いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る
第21章 ~初舞台~
朱花「観に来てくれて…ありがとう
あと…待たせて…ごめんね…
寒かったでしょ?」
朔夜「別に…寒くないよ…」
朱花「鼻先…少し赤いよ…
それに…ほらっ…手も冷たい…」
朱花は朔夜の手を自分の頬に当て…
愛おしそうに微笑んだ…
朔夜「そんな事されると…
…我慢出来なくなる…」
朔夜は頬を染め…朱花を見つめ…
自然と唇が重なり…キスを交わした…
後日…その写真が…
週刊誌に載ってしまった…
モデルの事務所と日本舞踊協会では
ざわついていた…
朔夜は冷静に判断し…行動に移した…
朔夜は日本舞踊協会に何度も足を運び…
頭を下げ…認めてもらい…
記者会見、当日には限られた人数と
時間が設けられた…
もちろん…立ちっぱなしで記者会見…