いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る
第22章 夢の中で…
~夢の中で~
《おいらが必ず見つけ出してやるよ…》
《えっ…本当にっ!?》
《だって、お前は、どんくさくて、
泣き虫で…しょんぼりするだろっ!!》
《おいら…君に助けて貰うばかりだね》
《お前は俺を見つけ出せないだろ?》
《そんな事ないよっ!!
僕も君を見つけ出して見せるよっ!!》
《本当かなぁ…絶対お前は俺の事を
忘れてそうだけど…》
《忘れないよっ!!
じゃあ君が弱ってる時…僕が必ず
傍に居てあげるから…》
《俺の心は弱くねぇよっ!!》
《そんなの…分からないじゃんっ!!》
《わ、分かったよ…じゃあ…約束な…》
《うんっ…約束げんまんしよう♪》
《悪い…もう…俺…行かなきゃ…》
《えっ…ちょ、ちょっと待ってよ…》