テキストサイズ

いつか、絶望の底から救い出して…

第10章 佐久良舞希①



「それでは行ってきます〜」


園田さんが手を振りながら車を発進させる。


「いってらっしゃい舞希」

「楽しんでこいよ」


父さんと母さんが手を振りながら見送る。


「いってきます〜」


俺が手を振りかえすと、二人はにっこりと微笑んだ。

この時俺は知らなかった……

これが、元気な父さんの最後の姿であることを……


ストーリーメニュー

TOPTOPへ