
いつか、絶望の底から救い出して…
第11章 止まった鼓動
病院の駐車場に車を入れる。
俺と母さんは急いで車から降りると、病室に向かった。
エレベーターに乗り、四階の緩和ケア病棟に向かう。
父さんは一週間前、もう治る見込みがないと判断され、緩和ケア病棟に入れられていた。
何回かお見舞いに行ったけど、父さんはいつも笑顔で、俺達を迎えてくれた。
時には笑わせてくれた。
そんな父さんがいなくなる……!
考えたくなかった……!
なんで!なんでなんだよちくしょう!
父さんが何をしたって言うんだよ!!
なんで病気になるんだよ……!!
悔しくて仕方なかった。
運命を呪いたかった。
なんでこんな……!!
泣きながら走っていると、病室についた。
赤いランプが点灯している。
「佐久良さん!奥さんと息子さんきましたよ!」
「佐久良さん!!」
医師たちが次々と機材を運び、父さんに呼びかけている。
「佐久良さん!!」
「佐久良さん!息子さんきてくれたよ!!」
医師の隙間から見た父さんの手は力なく、ダランと垂れていた。

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