いつか、絶望の底から救い出して…
第2章 世間の評価
そんな事痛いほど分かってる。
この工房で一番下だって事も……
だからみんなに少しでも追いつこうと、基礎をやり直したり、色遣いを学んだりしてる。
そんな努力が実ったのか、この度、アタシのイラストが「EKAKI」に掲載される事になった。
掲載される事が決まった時は本当に嬉しくて泣いて喜んで友達にメッセージしまくったっけ?
そんなことはさておき、今日はアーティスト評価の日。
この評価は絵描き工房のスタッフ、世間の評価を合わせたヤツだ。
だから生で世間の評価を聞ける良い機会でもある。
「それでは早速、評価を始めていきますね」
スタッフさんがそう言い、絵描き工房に所属するアーティスト達の評価を始める。