いつか、絶望の底から救い出して…
第4章 Mの絵
あれから三人と別れたアタシは、天王寺駅から御堂筋線に乗ってホームグラウンドである梅田に帰ってきた。
ホームで大きく伸びをしながら改札に繋がるエスカレーターに乗る。
「はぁ……」
エスカレーターが上昇していく中で、アタシは小さな溜息をついた。
もちろんそのため息はさっきの事で…
「なんであんな事しちゃったんだろう…」
頭に思い浮かぶのはやってしまったと言う後悔。
破る前にどうして踏みとどまれなかったんだろう…
そんなことが頭の中をよぎっていく…
考えれば考えるほど、分からなくなり、頭がこんがらがる。
「とにかく…しばらくは会えないな…」
当分はえりな、さりな、真由香には会えないだろう。
そう思ったら少しだけ悲しくなった。