いつか、絶望の底から救い出して…
第4章 Mの絵
『消えたい想いが海底へと私を誘う。真っ暗な闇…どこかも分からない場所でもがき、足掻く』
「──ッッッッ!!」
歌詞と共にMVが映し出される。
暗い海の底に沈んで行く少女が助けを求めるように、手を伸ばしている…
「あ……!」
世界観に引き込まれるようなイラスト…
暗くて、重くて、深い海が歌詞とマッチしていて…
繊細で綺麗なイラストがより、悲壮感と絶望を表現している。
「すごい……」
あまりの凄さに、思わず呟いてしまった。
だって本当にすごいんだもん…
世界観とか美しさ、繊細さ、儚さ、全てがこの一枚の絵に込められている。
ただ綺麗だけでは言い表せない深い絵──
闇しか無いのにどこか光を感じるような描写。
MVのキャッチコピーには『コレはMにしか出せない世界観!』と大きく描かれていた。
「あ、アレ、Mの絵じゃん?」
「マジで?新作出たんだ」
「やっぱりMの絵サイコーだよね!」