いつか、絶望の底から救い出して…
第4章 Mの絵
ポラロイドのヴォーカルは滅多に絵を褒めたりなんかしない。
前に担当したアーティストのイラストには「ノーコメントでお願いします」と言っただけだった。
褒めたりすると言う事は純粋に、Mの絵が好きだからなのだ。
そう、ポラロイドのヴォーカル『Hana』はMの絵が本気で好きなのだ。
「Hanaが絶賛してんぞ!マジでヤバイなMってヤツ!」
「Twitter見てフォローするわ!」
「インスタとかやってんのかな〜」
通行人達が次々とスマホでMのアカウントを探し出す。
アタシもそれにあやかりながらMのアカウントを探すことにした。
「あった……」
Twitterで検索してみたところ、真っ黒なアイコンでMとだけ書かれたアカウントがあった。
コレかな?なんて思いながらアカウントをタップする。
「フォロワー7.5万人…」