いつか、絶望の底から救い出して…
第4章 Mの絵
間違いない。このアカウントだ。
概要欄には【お仕事の依頼はDMまで】と描かれている。他にも無断転載禁止、自作発言禁止と書かれているだけのシンプルなアカウント。
「これだけフォロワー居たらめちゃくちゃ自慢話とかプロフィールに書いてそうだけど…ってフォロー25人!?少なっ!誰だろう…」
アタシはフォロー25人と表示された場所をタップする。
するとMがフォローしている25人が表示された。
下にスクロールしていきながらフォローしている人物を見て行く。
「鹿目恵子、瑠美子、朝倉千鶴…」
声に出しながらフォローしている人物を読み上げる。
鹿目恵子も、瑠美子も朝倉千鶴も大物イラストレーターだ。
Mはこの人達をフォローしてるのか…
さらに下へとスクロールする。
他には音楽プロデューサーやアーティスト、アトリエなどがフォローされていた。
その中にアタシは見つけてしまった…
「瀬尾隆道…」
最も有名なプロデューサーの名前を…