いつか、絶望の底から救い出して…
第2章 世間の評価
「MINAさんの評価です。まずは私真渕(まぶち)の評価です。とても素晴らしく描けています。色遣いも前よりより鮮明さを意識できています。狂いがちだったデッサンも今はバランスよく取れています。ですが、背景が疎かに見えてしまいます。せっかくキャラが引き立っているのですから背景もキャラに馴染む様に意識してください」
「は、はい……!」
うわ、ベタ褒めじゃん!羨ましいなぁ〜
真渕先生はなかなか褒めないからレアなんだよね〜
そう、この真渕先生は滅多にアーティストを褒めない。
ほとんどが酷評の先生である。
「おぉ……あの真渕先生がベタ褒めだぞ……」
「MINAちゃんすごいなぁ……」
「トップバッターからアレなんてやばいなぁ」
ベタ褒めする真渕先生に、周りは驚きを隠せない。