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いつか、絶望の底から救い出して…

第4章 Mの絵


その後はどこも寄る事なく、まっすぐ家に帰った。
今日は疲れたから舞希の手料理でも食べよ!

舞希はアタシが三年前に路地裏で倒れていたところを拾った人物で、今では家の家事全般をやってくれている。

本当に頼りになる存在で、彼にはいつも助けられている。
今日だって夕飯を作って待ってるとメッセージを送ってくれた。



「舞希…本当に頼りになるなぁ…」



思わず口からこぼれた言葉。
これは嘘偽りない本音。

アタシは滅多に嘘は言わないから。だからコレは本音。まぁ恥ずかしいから本人の前では絶対言わないけど。
そんな事を思いながら歩いていると、いつのまにかマンションのエレベーター前に来ていた。


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