いつか、絶望の底から救い出して…
第4章 Mの絵
エレベーターに乗り込み、最上階のボタンを押す。
今回は乗り込んでくる人もいないし、少しはゆっくりできるだろう。
そう思ったアタシは小さく嘆息すると、エレベーターの背もたれに背中を預けた。
上昇して行くエレベーター。
高層階だから体にかなりの浮遊感を感じる。
「──ッッッッ!!」
同時に耳が詰まる様や感じがアタシを襲った。
毎回エレベーター乗るたびにコレだから嫌になるんだよね…
早く着いてくれないかな…
なんて思っていたらチン!と軽快な音と共にエレベーターが最上階に着いた。
「あ…やっと着いた…」