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いつか、絶望の底から救い出して…

第4章 Mの絵



「おかえり真奈加」

「あ…舞希…」



玄関で靴を脱いでいると、リビングの方からエプロン姿の舞希が出て来た。
淡い金髪のハーフアップに、エプロンの下には薄手の黒のTシャツとジーンズを着ている。

いつ見ても美しいだけでは語り尽くせない、愛らしさと清純さを内包した美貌。



「おかえり真奈加」

「あ…舞希…」



舞希は出迎えるなり、アタシの持ってる紙袋に目線を落とした。



「それ……」

「あ…」



目ざといなこの子…


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