いつか、絶望の底から救い出して…
第4章 Mの絵
「ああ…コレね。画集…」
アタシの言葉に、舞希が驚いた様に目を見開く。
「珍しいな画集をお前が買うなんて」
「えへへ…なんかこの人のは買いたくなったんだよね…」
「そうか…どんな画集を買ったか見せてくれないか?」
「え?まぁいいけど?」
アタシは舞希の言葉に頷くと、ビニール袋から画集を取り出した。
「コレなんだけど…」
そう言いながら舞希の方に表紙を向けて渡す。
舞希はその画集を見ると、何か驚いた様に目を見開いた。
「え?どうしたの舞希?」
「いや…」
その様子に、違和感を覚えたアタシは声をかけた。