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【新学期…】

　無事に護とセメルは少し遅い登校になり…
靴箱の所でスニーカーから上靴に履き替え
クラス替えの表を見ていると…

　体育館からチラホラと生徒達が出てきた…

　どうやら毎年恒例の始業式という儀式が
終了したらしい…

　それに紛れて然り気無く…紛れ込む…
遅刻してませんよ～…とシラを切るために
護とセメルは悪慈恵を働かせた…

　すると女子生徒の会話が
護とセメルの耳に入ってきた…

「ねぇ、ねぇ、新しい校長先生…
めっちゃ、格好良くなかったぁ？」

「そう、そう♪あのチビ・デブ・ハゲの
校長先生は、
重度のぎっくり腰で入院らしいわよ？」

「校長先生には悪いけど…不幸中の幸いね」

全く、不謹慎な事を言うもんだ…と
思う反面…

　護は過敏に反応してしまった…

セメルはライバルが、また増えたかと思うと
居ても立ってもいられない状況だった…