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誰か僕の初めてを奪ってくれ~!!

第6章 ホームルーム


 朕は弦を抱え…擦れ違いざまに…


「祭殿…此処では決して仙力を
使うでないぞ…そなたの仙力は強力ゆえ…」


「使うかよ…町が吹っ飛ぶだろう…
ソイツが大袈裟に転がっただけだ…」


「分かっておる…今のは忠告だ…
気に障ったのなら謝る…すまなかったな…」

 と、朕と弦は教室を出て行ってしまった…

 すると、セメルは祭に近寄り…
下ろしていた前髪を掻き上げ…

セメル
「あ、あの…
俺にも…デコピンしても良いぜ…」

 と、目を瞑り…覚悟を決めた様子…


「…?…何故おでこを曝してるんだ…?
デコピンとは何だ…?」

セメル
「いや…お前は聞こえなかったかも
知れないけど…俺も、お前の事を、
まつり、って言っちゃったから…」


「…あっはっはっ~…お前は正直者だな~
…気に入ったぞ…そんな事、気にするな…」

 祭はセメルに優しく微笑んだ…

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