誰か僕の初めてを奪ってくれ~!!
第6章 ホームルーム
セメル
「…気に入った…って言われても…
俺には好きな人が居るから…
そういうの無理だぞ…」
と、セメルは自信無さげに祭に伝えた…
祭
「分かっておる…
あの子が気になるのであろう…
もう少し…自信を持て…だが、しかし…
お前の想いは露知らず…一方通行の様だな」
祭は全てを見透かしているように思えた…
それを聞いたセメルは安堵した…
祭
「…良く見たら…お前の、その瞳の色…」
と、祭は、まじまじと見ながら…
眉間に皺を寄せていた…
セメル
「…あぁ~…俺の父親が日本人で
母親はフランス人なんだ…」
祭
「…そうか…人種が違うのだな…そうだ…
まだ、お前の名を聞いてなかったな…」
セメル
「俺は…セメル…で、あの…少女漫画を
読んでいる奴が護、っていうんだ…
宜しくな…」
と、セメルは軽く自己紹介…